第二話@大阪の河内小阪が好き

不動産

大阪の河内小阪は東大阪市の中でも早くから市街地が広がる地域です。大阪商業大学や樟蔭女子大学の最寄り駅が近鉄奈良線の河内小阪駅ということもあり準急電車が止まります。河内小阪駅の北側はマンションが建ち並ぶ地域で、南側は商店街と住宅地が広がる地域です。

大正末期から昭和初期の河内小阪

当時の河内小阪から東を見ると生駒山まで田園が続く風景だったそうです。第一次世界大戦の好景気にわく大阪で「帝国キネマ」という映画会社ができたそうです。「帝国キネマ」は関東大震災後映画産業の中心地が大阪に移り日本でも三本の指に入るメジャーな映画会社になったそうです。この「帝国キネマ」が映画撮影所として選んだ地が東大阪市の長瀬撮影所です。当時としては大規模な撮影所で東洋のハリウッドと呼ばれたそうです。小阪の町の界隈で映画の撮影ロケが頻繁に行われていたそうです。人気スターの邸宅は長瀬の町にあったそうですが、雑多な役者の多くは撮影所近くの長屋に住んでいたそうです。当時からある古い長屋は河内小阪駅の南側の住宅街でチラホラ見ることができます。

その後、長瀬川沿いにあった撮影所は火事で消失してしまいます。跡地には大阪樟蔭女子大学の「樟徳館」が建てられ現在に至っています。今となっては前を流れる長瀬川にかかる「帝国キネマ橋」がその名を残しています。

小阪駅前ビルの再開発

駅の南側の商店街は最近少し活気がなく寂しい感じですが、駅の北側地域に動きがありました。

近鉄グループ経営計画「中期経営計画2024」の中で

 Topic5. 駅周辺再開発の推進

沿線主要駅周辺での計画的な再開発により、地域特性や規模に適応した、スマートシティやコンパクトシティなど、 生活・社会インフラの効率的な提供を目指したまちづくりを推進する

河内小阪駅

駅前の保有敷地約13,000m²に おいて、地域の特性を踏まえた 総合開発を推進

(小阪第1~第5ビル建替え)

との発表がありました(令和3年5月14日)

すでに小阪第1ビルは取り壊し工事が始まっています。

河内小阪の周り

河内永和ではおおさか東線の新大阪延伸が完了し、八戸の里駅近くの大阪モノレールの瓜生堂延伸計画進行中です。近大東大阪キャンパスでも情報学部の新設で周辺地域が盛り上がると河内小阪の魅力が増すでしょう。

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