第二話 住むおうちと古都が好き

奈良

奈良には法律によって「古都」と呼ばれれるところが6市町村あります。その中でも奈良市と斑鳩町は「歴史まちづくり法」という法律により市街地の環境を維持向上する取り組みも行っています。「歴史的風致」という言葉を使って町の歴史的な趣を整えていこうとしています。歴史的な建物の保全に加え、美装や景観改善も含んでいます。地域独自の歴史や伝統を反映した人々の活動も市街地の環境とともに「歴史的風致」の一つに含まれています。

なら町・奈良きたまち

奈良市にある「なら町・奈良きたまち」と呼ばれる地域は奈良時代に平城京の外京があったところです。東大寺や興福寺と関係の深い人たちが町をつくりました。寺社仏閣の門前郷として栄えた町です。現在は県庁所在地として奈良県の中心地です。近鉄やJ Rの駅があります。春日大社の自然豊かな原生林やお寺の文化、町の人たちのおもしろい生活文化があいまって「歴史的風致」を形作っていると言えます。

歴史的な建物の修理

「歴史的風致建造物」として指定を受けると修理に対して補助金を受けることができます。その条件にはいくつか条件があります。

  • 指定した地区内の建物であること
  • 歴史的に価値があると認められた建物
  • 今ある外見を変更しないこと、または残っている痕跡を復元すること

その代わり費用に対して補助が受けられます。結構な補助が出ることに驚きです。また他にもメリットがあります

  • 限度額1000万円の範囲内で一件当たり10分の8以内の補助金額
  • 相続税の評価額の軽減

なら町・奈良きたまちで指定された地域は結構エリアが広く注意深く歴史的な建物を探しています。歴史的な価値がある建物になると古くからある民家が売物件として見つかるかもしれません。

普通の建物の修景

地域を指定して歴史的な建物でもなんでもない建物を建てたり修理したりするときに補助金を受けることができます。修景事業として町の趣を整える意味があります。対象となるエリアはより狭くなります。

  • 限度額800万円の範囲内で一件あたり10分の5以内の補助金額

指定を受けるには難しいようです。新しい建物を建てることはできますがよく考えて工夫がいるようです。

古都に住む魅力について古い町並みの中で暮らすことに加えて古い建物を改修して暮らせば満足感が増します。しかも修理費用に補助金が出るとなるとメリットは増えます。外観の修理費用に補助が出るだけでなく内部改修にも補助が出る場合があります。これはその町で暮らす人が増えるには実際に生活できる設備が必要になるためです。実際に生活している町の人によって祭りなどの風致文化を保持するためでもあります。

 歴史的な建物の改修には特別な知識と経験が必要となるため経験豊かな設計士さんとも一緒に相談していきたいですね。

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