仮に3回目の大阪都構想が実現した場合、難波を中心とする特別区(仮称:「中央区」「なにわ区」など)における街づくりは、「広域成長インフラの整備(大阪府・都の役割)」と「賑わい・防災・身近な住民サービス(特別区の役割)」の役割分担がより明確化される形で行われると考えられます。
都構想における区割り(4区案)では、税収基盤の平準化やエリアごとの核づくりの観点から、「難波」がこの南中央エリア(現・中央区の一部や浪速区、西区などを含むゾーン)のビジター・商業・賑わいの象徴拠点として位置付けられています。
具体的には、以下のような軸で街づくりが進むと見込まれます。
1. 「広域交通ネットワーク」と連携した国際都市・難波の推進
- 広域インフラ(広域自治体=大阪府/都の分担):
- なにわ筋線(2031年開業予定)などを通じた「関空〜中之島・梅田・新大阪」直結軸のさらなる強化。
- 広域都市計画を一元化することで、広域観光周遊ルート(御堂筋、湾岸エリア、なんばエリアの回遊性向上)の都市計画を一体的かつスピーディーに進める。
2. 歩行者中心・ウォーカブルな「ミナミの再開発」
- エリアデザイン(特別区の分担):
- 御堂筋の完全歩行者空間化・緑地化の推進。梅田エリアがビジネス・先進的都市空間を目指すのに対し、難波エリアは「エンターテインメント・食・歴史カルチャー」を前面に出した歩行者空間づくり(なんば広場の広域展開など)を担う。
- インバウンド観光客や国内来訪客の滞留・回遊を促す、人間中心(ウォーカブル)な街街形成。
3. 歴史・文化資源と連携したエンタメ&商業の強化
- 道頓堀、千日前、黒門市場、新世界など周辺の個性的・歴史的エリアとの回遊性向上。
- 単なるショッピング街ではなく、伝統芸能(国立文楽劇場、なんばグランド花月など)やナイトタイムエコノミー(夜間観光)を軸にした「国際エンターテインメント拠点」としての都市ブランド策定。
4. 密度が高く老朽化が進むエリアの「防災・安全」まちづくり
- 身近な都市整備・防災対策(特別区の役割):
- 難波周辺やミナミの繁華街・木造住宅密集地域における、火災対策や避難ルート確保などの防災再開発。
- 浸水・耐震対策の強化や、帰宅困難者対策をはじめとする防犯・防災インフラ整備など、住民と来訪者の双方を守る細かい行政サービスの実施。
まとめ
梅田(北エリア)が「超高層オフィス・イノベーション拠点」としての役割を強めるのに対し、難波を中心とした特別区は「観光・エンターテインメント・ウォーカブルな都市空間・独自の文化」を最大限に引き出す、魅力的な賑わい・居住融合型の都市づくりを目指していくことになると言えます。


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